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教員紹介

教員紹介

吉田 浩之 准教授 (Associate Professor Hiroyuki YOSHIDA)

吉田 浩之 1983年、東京都生まれ。中学・高校をオーストラリア・ブリスベンで過ごし、2001年に帰国後、2009年大阪大学大学院修了。博士(工学)。大阪大学大学院工学研究科助教・講師を経て、2024年、本学科に着任。2010年〜2014年および2015~2019年の間、JSTさきがけ兼任。現在の研究領域は、電気電子材料工学と応用光学(実験)。特に、液晶や高分子などのソフトマターやそれらの複合体を対象とし、自己組織化構造の制御に基づく新規物性開拓とそのデバイス応用に興味がある。スマートグラスを含む情報ディスプレイ、太陽電池、ライダー、光位相変調器など幅広い光デバイスに興味をもつ。
研究室ホームページ

有機材料の特徴を活かして、新しい光技術を創る

ソフトマターとは液晶や高分子など、主に有機分子からなるやわらかい物質群の総称ですが、それらは構成分子のナノ~ミクロな構造を制御することで、見た目に着色したり、外部刺激に応答して特性を大きく変えたりなど、独特の機能を示します。当研究室では有機材料を対象に物性の開拓と光デバイスの提案を行い、AR(拡張現実)機器やセンサ、エネルギーデバイスなどへの応用を目指します。

担当科目一覧

  1. 電気電子ものづくり実験(学部3年前期分担)
  2. 電気電子計測実験(学部3年後期分担)
  3. 先進エネルギーナノ工学詳論(学部4年前期分担)

KEYWORD

ソフトマター、液晶、光デバイス、ホログラフィ、フォトニック結晶、メタサーフェス

研究テーマ

液晶材料は基板の上で特定の方向を向いています(配向している)が、その方位を精緻に制御することで、コレステリック液晶という液晶材料を用いることにより、パターニングを施した基材上に液晶を塗布するのみで、従来は製造が複雑な体積ホログラムを作製できることを見出しました。また、液晶と高分子を複合化することで、従来液晶よりも10倍以上の高速応答性を示す材料を開発しました。これらの材料の研究開発が進めば、「スマホの次」のモバイル端末になるような小型・軽量のスマートグラウや立体ディスプレイ、あるいは不可視光を使った新しい光センサなどの実現が可能となります。

研究の背景

高速に屈折率を変えたい、薄型の素子で自由に光を曲げたい、高い透明性を維持したい…次世代光学部材に求められる特性はシンプルかつチャレンジングです。我々の研究グループでは、これらの課題の解決のヒントは有機分子集団が「勝手につくる構造」(自己組織化構造)の活用にあると考え、棒状分子からなる液晶材料や網目構造をつくる高分子などに着目した研究に取り組んでいます。

教育目標

高い主体性、論理的思考力、柔軟性と発信力をもち、周りの人を巻き込みながら活躍できる人材の育成を目指します。研究室ではユニークな研究課題に取り組み、国内の大学にとどまらず企業や外国の大学と交流の機会などを設けることで、幅広い経験を積む機会を提供します。

共同研究先一覧

理化学研究所、大阪大学、京都工芸繊維大学、九州大学、東京工業大学、台北科技大学(台湾)、ボルド―大学(仏)、ソルボンヌ大学(仏)、ワルシャワ大学(波)、光学機器メーカー、自動車メーカー、材料メーカーなど

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