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教員紹介

教員紹介

鈴木 基寛 教授 (Professor Motohiro SUZUKI)

鈴木 基寛 1968年 愛知県生まれ。1997年 東京理科大学大学院 理学研究科博士後期課程単位取得退学。2004年 東京大学にて博士(科学)取得。理化学研究所 基礎科学特別研究員、(公財)高輝度光科学研究センター研究員、同主席研究員を経て、2021年 本学科に就任。(公財) 高輝度光科学研究センター客員主席研究員を兼任。放射光X線によるスピントロニクス材料や永久磁石材料の磁気分光研究を行っている。X線顕微法やX線自由電子レーザーによる時間分解測定といった放射光実験手法の開発にも取り組んでいる。
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放射光による磁性機能の解析

ゼミ風景_鈴木先生SPring-8の放射光を使って、スピントロニクス材料や永久磁石材料の磁気分光解析を行います。Ptなどの貴金属元素は磁性機能の発現に重要な役割を担っており、貴金属薄膜やナノ粒子の磁性を電子状態の観点から実験的に調べています。また、X線の偏光制御やX線顕微手法の開発にも力を入れており、X線トモグラフィーによる3次元磁区観察や、X線自由電子レーザーを用いたフェムト秒領域の磁気ダイナミクス解析に取り組んでいます。

担当科目一覧

  1. 物質工学概論(学部1年前期)
  2. 基礎物理学実験I(学部2年前期)
  3. 基礎物理学実験II(学部2年後期)
  4. 先進エネルギーナノ工学詳論(学部3年前期分担)

KEYWORD

放射光解析、スピントロニクス、永久磁石、貴金属磁性、ナノ・低次元

研究テーマ

教員紹介鈴木1
教員紹介鈴木1

研究の背景

磁性材料は現代のわたしたちの生活を豊かに便利に、そして効率的にしています。たとえば、ハイブリッドカーや電気自動車のモーター、風力発電機などには強力な永久磁石が使われています。また、クラウドサーバーやパソコンのハードディスクでは、厚さ数ナノメートルの磁性膜にデジタル情報を高密度に記録しています。これらの材料は、異なる元素や物質をナノスケールで組み合わせた人工磁性材料です。人工磁性材料の機能がどのようなメカニズムで得られるのかを、元素ごとに、電子状態レベルで、しかもナノ分解能で解析できる強力なツールが放射光です。

研究テーマと成果

SPring-8などの放射光を用いて先端磁性材料の解析を行い、材料の磁性機能を解明します。主な研究テーマとして、(1)Ptなどの貴金属がナノスケールで発現する磁性の解明、(2)X線磁気顕微観察による立体磁区構造と磁性機能の相関解明、(3)X線自由電子レーザーを用いた超高速かつ元素選択的な磁性制御を行います。得られた情報をより高性能な材料の開発への指針として活用し、先端的な磁石材料の応用を基盤とした持続可能社会の実現に貢献します。

教育目標

原理に基づいて考える力を育成します。わたしたちの生活を支える高度なテクノロジーも、物理や化学の基本的な法則や考え方に則っています。原理を身につけ、未知の問題に応用できる人材を育てます。また、実習を通じて理解を促します。教科書や論文からだけでは分かりにくい概念でも、手を動かして実験したり装置を組み立てたりすることで理解を深めていきます。

共同研究先一覧

高輝度光科学研究センター、理化学研究所放射光科学研究センター、物質・材料研究機構、京都大学、東京大学、大阪大学、東北大学、兵庫県立大学など

研究室の風景

研究室風景_鈴木先生1
研究室風景_鈴木先生2
研究室風景_鈴木先生3

 

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